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【APEC始まる】 習近平に丸め込まれ、飲み込まれる安倍首相 〔不破利晴〕

     

Introduction: ただでさえ国際社会では影響力のない日本の首相である。たとえ安倍首相が「地球儀外交」と銘打って世界50カ国以上歴訪したとて、それは体のいい ”観光旅行” でしかない。安倍首相を重要視する首脳など世界中どこを探しても見当たらない。

 ことに今回のAPECでは、安倍首相はこれまでにないほど存在感が薄い。それもそうだ。安倍首相はアメリカからプレッシャーを受け、「日中首脳会談」のことしか頭にないからである。

 本来APECとは「アジア太平洋経済協力」といって、関係各国と経済協力について話し合う場である。安倍首相はそんなことなど、完全に頭から吹っ飛んでいる。これではお話にならない。

 仮に、彼が会合を欠席してもそれに気がつく首脳はいないのではないか? おそらく、安倍首相は各国首脳の中に埋もれ、あたかも彼らの ”背後霊” のように写真に写るであろう。

 天木直人氏が指摘するように、11月8日の朝刊はけだし見物となるだろう。

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■ 天木直人のメールマガジン2014年11月7日第1144号
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  見切り発車の日中首脳会談実現発表で自縄自縛になる安倍政権
  
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 たったいま(11月7日午後6時)、TBSの夕方のニュースでまことに奇妙な報道が流されたので、私の第一印象として書いておく。

 明日の朝刊に各紙がどのような記事を書くのか、それを見比べることが楽しみだ。

 TBSのニュースの内容はこうだ。

 首相官邸が谷内NSC局長の帰国を待って、その結果についての記者ブリーフィングのペーパーを配布したという。

 それによれば、谷内NSC局長と中国の楊潔チ国務委員(副首相)との話し合いで、APECの際の日中首脳会談を実現する方向で調整することで一致したという。

 滑稽なのは、「若干の一致」が見られたと報じられていたことだ。
 
 これは何なんだ。

 意見の対立が大きかったということではないのか。

 冷静に考えれば、中国が安倍首相との公式会談にすんなり応じるはずがない。

 靖国不参拝の公約や尖閣棚上げについては、中国側は絶対に譲れない条件だ。

 副首相である楊潔チ国務委員は王毅外相よりはるかに格の高い中国外交の責任者であり
習近平主席の片腕だ。

 その楊氏が、外務官僚OBの谷内NSC局長ごときに譲歩するなどあり得ない。

 安倍首相のメッセンジャーに過ぎない谷内局長が、安倍首相の了解なく中国側に譲歩できるはずがない。

 要するにすべてはこれからなのだ。

 谷内局長は、あの時の伊原局長と同じで、安倍首相の報告してからでないと何も話せないと帰国後ノーコメントで押し通した。

 そして安倍首相と相談してペーパーで流した。

 もし、吉報なら、自ら記者会見を開いて堂々と日中首脳会談実現を発表したに違いない。

 私が注目したのは、日中首脳会談実現の見通しが立ったと報じたTBSが、その直後に、その吉報に水を差すように、李克強首相がタンザニアを訪問した時、政府専用機で象牙を密輸入していたと報じている。

 これに対し中国が事実無根として激しく怒っている。

 どうしてこんな事で日中首脳会談が出来るというのか。

 それにもかかわらず、あたかも首脳会談を行う事で合意したかの如くメディアが報じるならば、必ず裏がある。

 つまり中国との密約によって、実際は日本が中国の条件を飲んで譲歩するが、国内対策上、「お互いの立場の違いを認め合った上での首脳会談の実現に中国側が合意した」という発表ぶりにしてほしいと頭を下げたのだ。

 しかし、もしそのような密約をすれば、それがバレタ時点で安倍政権は終わりだ。

 その逆に、もし今後の交渉で、やはり首脳会談はできなくなったとなれば、大醜態だ。

 これで日中関係の修復は不可能になる。

 来年は中国にとって対日勝利70周年だ。

 中国侵略はなかったという歴史認識を持つ安倍首相が国際的に孤立させられることになる。

 果たして明日11月8日の大手新聞各紙の報道はどんようなものになるのだろうか。

 はっきりしていることは、見せかけの日中首脳会談実現に奔走する安倍政権は自縄自縛になるということである(了)

APECの素顔 アジア太平洋最前線
服部 崇
幻冬舎ルネッサンス
日本版NSCとは何か (新潮新書)
春原 剛
新潮社
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2014年 7/15号 [中国と韓国 蜜月は本物か]
CCCメディアハウス
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