Read Article

 

 

後藤健二さん殺害の責任は100%、安倍首相にある! 〔不破利晴〕

     

20150201_I'm not Abe 極めてショッキングなニュースが2月1日の早朝、日本中を駆け巡った。
 イスラム・スンニ派過激組織「イスラム国」による人質事件で、拘束されていたフリージャーナリスト・後藤健二氏とみられる男性が殺害される動画が、またもやインターネットを通じて発信されたのだ。
 
 この後藤健二氏の動画については様々な国籍のメディア、または個人によって配信されているが、そのどれを見ても今度ばかりは本物と言わざるを得ないと痛感した。
 私はこれまで後藤氏の生存を確信し、助かると信じていただけに、この事実は非常にショックである。
 
 後藤さんはひざまずかされ、黒づくめの男により喉から首を切り落とされた。
 [http://goo.gl/SqyUqH]
 
 合わせて、後藤さんを殺害した男は、安倍首相に対し次なるメッセージを発している。

 《日本政府に告ぐ。お前たちのような悪魔の連合に加担する馬鹿な同盟国は、まだ理解していないようだな。》
 《安倍よ、勝機のない戦争に参加することにしたお前の無謀な決断により、このナイフは健二を虐殺することになるだけではない、これからも続くのだ。さあ、日本にとって悪夢の幕開けだ。》

 イスラム国による悪行の数々は極めて劇場的だ。今回の殺害もそれがいかんなく発揮されている。
 後藤健二氏拘束については、ヨルダンを巻き込み事態は膠着状態であった。ヨルダン側も自国のパイロットが拘束されていたが、ヨルダンの閣僚がパイロットの生存確認を求めてもいた。このように、リシャウィ死刑囚との交換条件を閣僚が口にするということは、交渉そのものが進展していないことを示す。
 
 そのような中で後藤氏は殺害されたのだが、実はこれを未然に防げた可能性はあったのだ。
 
 既に殺害されたとする湯川遥菜氏に関しては、実は昨年の8月頃、イスラム国から身代金の要求があったという。金額は10億円。インテリジェンスに長けた国ならばここで交渉に持ち込み、数億レベルで決着させることも可能である。しかし、日本の安倍政権、外務省はこの努力をまるで怠り、事態を必要以上に長引かせ、結果として今回の後藤健二氏の殺害に至ったと言える。
 
 あの時、湯川氏の救出に成功していたならば、それに連動して後藤氏の救出に繋がった可能性がある。しかし、政府与党、ことに安倍首相からは日本人同胞を救おうとする気迫が全く感じられなかった。
 
 それと同時に解せない部分もある。
 イスラム国側は後藤氏自身を ”使える人間” と見なしていたふしがある。というのも、イスラム国が指定してきた後藤氏と交換人質であるサジタ・リシャウィ死刑囚は、その筋では知らぬ者がいないテロリストだったが、一般人にとってはまるで無名の存在であった。それをイスラム国は後藤氏に彼女の存在を語らせることによって、世界に対し等身大の彼女、もしくはそれ以上の存在として知らしめることに成功している。
 
 イスラム国にしてみれば、今後も後藤氏を使って、数々の一般には知られていないテロリストを ”復権” させることにより、イスラム国の力を世界に見せつけることができたはずだ。その意味で後藤氏はイスラム国にとって(言い方は悪いが)便利な存在となる。
 私が後藤氏の存在に一縷の望みを託していたのは、そういった理由からだが、解せないと思うのはそんな後藤氏をイスラム国側がむざむざ殺害してしまった点にある。これは上手い戦略とは言えない。
 
 あるいは、イスラム国の戦略が日本、及び日本人に対し動揺を誘発し、日本の世論の分断を図ることに重点を置いているとしたなら、ほんのわずかだが後藤氏生存の可能性はなくはないと思う。
 でなければ、後藤氏の奥さんに音声メッセージを発信する要求をしたのは、一体何だったのかということになる。イスラム国のやることに理路整然を求めても仕方がないことだが、奥さんのメッセージはイスラム国にとってほとんど意味のないものになってしまった。
 あるいは、このメッセージを知ったのにも拘らず、安倍政権が相変わらず受身で無策だったのが後藤氏の殺害の決め手となったとしたら、安倍政権は後藤氏を見殺しにしたことになる。 
 集団的自衛権で世間を騒がせていた頃、イラストまで用意し「日本人のおじいちゃん、おばあちゃんを救うために・・・」とあれほど力説していた安倍首相であったが、すべては ”でまかせ” だったということだ。
 
 そんな安倍首相は1月29日の衆議院予算委員会で、よりによって自衛隊の海外派兵について言及している。
 「自衛隊の持てる能力を生かし、対応できるようにようにすることは国の責任だ」と力説。そして、間抜けなことに、火災現場に取り残された人を救助する消防士を引き合いに出し、「自衛官も危険を顧みず、任務を全うするために全力を尽くす。リスクを恐れて何もしないのは決して良いとは考えない」とまで主張した。
 
 これは「ショック・ドクトリン(惨事便乗型)」の政治であって、日本人が殺害され、動揺と無力感と世論の分断に付け込む、いわば ”詐欺的政治手法” そのものだ。このような事態においては、得てして世論は根拠のない「強い言葉」になびいてしまう。安倍首相はこれを狙っている抜け目のない政治家である。
 しかし、後藤健二氏の殺害が決定的となった今、この言葉が果たして吐けるだろうか?
 
 イスラム国が語っていた言葉で、唯一の真実がある。
 それは「勝機のない戦争に参加することにしたお前の無謀な決断」というセリフだ。
 
 日本版NSCすら満足にリードできず、迂闊な外交によってイスラム国のカモになる。
 そんな安倍首相が自衛隊を海外に送り込み、それを統括するなど考えただけでも恐ろしいではないか。そうなった場合、犠牲者は二人では済まなくなる。自衛隊員があまりに不憫である。
 
 今回の悲劇については、安倍首相の外交のあり方を含め、厳格な総括が必要だ。
 私は「後藤健二さん殺害の責任は100%、安倍首相にある」と主張する。
 そして、イスラム国は日本をターゲットにすると明確に言っている。彼らは間違いなく日本にテロを仕掛けるだろう。
 つまり、日本は戦争に突入した。安倍首相によって戦争に突入させられたのである。
 その場合、日本の首相はこれまで通り、安倍晋三氏であって良いのだろうか?

URL :
TRACKBACK URL :

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 今の困難な中東情勢を生んだ元凶はブッシュ,加速させたのはオバマ,小泉・安倍はその使いはしりと思う。
    しかし後藤健二氏の殺害の責任が100%安倍にあるという主張は,いくらなんでも飛躍し過ぎじゃないですか?
    もし数億円で解決していたとして,その数億円で何百人も死ぬ可能性があるのですよ。それに一度味をしめたら,続々と新しい誘拐が生まれますよ。儲けての再犯と,儲け損なった捨ぜりふの再犯では,モティベーショんがまったく違います。
    テロに屈してならないことは,福田首相の愚策ではるか昔に経験済みなんじゃないですか?
    貴政党がISILの存在が正当と主張されるなら,一貫するのですが。
    当方は,元凶のアメリカよりはISILに道理があると思いますが,それでも後藤氏を殺した責任は100%ISILにあると思います。

  2. 1998年8月31日 テポドン1号が 津軽海峡付近から日本列島を越えるコースを飛行し、第一段目は日本海に、第二段目は太平洋に落下した緊急事態の時 某集団は 同年に発覚した「防衛庁調達実施本部背任事件」の証拠隠滅に忙しく 自国本土上空を 仮想敵国の弾道ミサイルが通過しているのを全く気が付かない 勿論事前の発射予想情報も通過情報もなく(超大国が 教えてくれなかったから?)発射、通過、着弾場所も 事後報告で超大国から教えてもらって それを恥じることなく発表出来る 強心臓の集団なので きっと大活躍してくれるでしょう だって 彼らは 
     宣誓 
    私は、我が国の平和と独立を守る自衛隊の使命を自覚し、日本国憲法及び法令を遵守し、一致団結、厳正な規律を保持し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身を鍛え、技能を磨き、政治的活動に関与せず、強い責任感をもつて専心職務の遂行に当たり、事に臨んでは危険を顧みず、身をもつて責務の完遂に務め、もつて国民の負託にこたえることを誓います。

    自衛隊法第53条に基づき全自衛隊員が入隊に際し、署名押印を持って宣誓しているのだから 今回は 決してシュレッダー作業等に没頭しないと思いますよ

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top