Read Article

 

 

特定秘密保護法案は僕たちに何をもたらすのか Part1 〔不破利晴〕

     

自衛隊情報保全隊

 1978年に公開された映画、『野生の証明』を覚えていますか?というよりも、若い方々に対しては知っていますか?と聞いた方がよいかもしれませんね。
 僕にとってはとても懐かしい映画です。
 なんといってもあの薬師丸ひろ子がまだ(新人)扱いで出演しているからなんですね。主演の高倉健さんに陰に隠れた、芸能界のペーペーだったわけです。
 高倉健さんは相変わらずの高倉健さん的な演技で、それはそれで味わい深いものがあります。

 当時の角川映画は、実に良い作品を制作していました。
 『人間の証明』『蘇る金狼』『野獣死すべし』、あと『スローなブギにしてくれ』なんてのもありました。これらについて語りだすと止まらなくなるので、今日は『野生の証明』の話だけしておきます。

 現在においても世間を騒がしている天下の悪法「特定秘密保護法」ですが、これを考えるに際しては『野生の証明』を見ておいた方がいい。
 というのも、ここに登場する自衛隊特殊工作隊は、外国の敵から日本国民を守るのではなく、実は反体制的な日本国民を監視するのが主たる任務だったからです。そして、これに類似する自衛隊の部隊は現実に存在します。

 それが、2007年に「しんぶん赤旗」がスッパ抜いた「情報保全隊」なのです。この情報保全隊は当時のイラク自衛隊派遣に反対する市民グループなどをつぶさに監視していました。


※『野生の証明』はDVDでレンタルできます。

 
 

東京新聞編集委員 半田滋

 東京新聞の編集委員、半田滋さんは防衛、安全保障一筋のスペシャリスト。その道では知られた方です。実際に海自の艦船に乗り込んだ取材などもしています。

 私は「自衛隊のソマリア沖派遣」に関する勉強会で、初めて半田さんに接しました。2009年のことです。防衛、安全保障一筋と言うとイカつい人を想像し がちですが、半田さんはそうではありません。実に気さくな方です。写真を願い出ると快く応じてくれますし、講演でも話の合間にジョークを挟んで自分でウケているようなところがあります。ただ、話の内容はさすがに的確でした。

 その半田滋さんが2013年11月11日の東京新聞、「情報保全隊に監視されて」の記事で情報保全隊をあらためて取り上げ、特定秘密保護法案についても警鐘を鳴らしています。
 つまり、情報保全隊の監視という行為は憲法が保証する思想・信条の自由、集会・結社の自由を脅かすことになります。

 同時に、特定秘密保護法案により情報保全隊の活動を記録する書面も「秘密保護」対象となり、情報保全隊の存在すら隠されてしまうことになります。万が 一、その存在を知ったジャーナリストや市民がその情報を入手しようとすれば、処罰の対象として国家権力に釣り上げられる可能性が高いのです。

 ということは、私たちのようなブロガーもまた処罰の対象になりかねないんです。これは「インターネット政党」を指向する私にとっても非常に由々しき事態なのです。

URL :
TRACKBACK URL :

LEAVE A REPLY

*
*
* (公開されません)

Return Top