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安倍首相に告ぐ! 〔不破利晴〕

     

安倍首相_ももいろクローバ

Photo by : 2015年4月18日 毎日新聞 「<桜を見る会>上機嫌にポーズ 主催の安倍首相」 [http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150418-00000020-mai-pol]

 せいぜい「ももいろクローバーZ」と最後の春を楽しむといい。
 
 なんでも安倍首相主催の「桜を見る会」が18日、都内の新宿御苑で開催され、当の安倍首相は1万5千人にものぼる出席者を相手に、アイドルクループと写真を撮るなどして大変ご満悦だったようである。
 
 日本の経済動向を株価でしか推し量る術を知らないこの愚かな宰相は、咲き誇る八重桜を企業の賃上げに見立ててアベノミクスの成果をアピールしたようだ。
 そういえば、4月10日には日経平均株価が15年ぶりに2万円を超えたと言ったニュースが日本中を駆け巡り、あたかも今春に日本は景気回復の花が百花繚乱したかのように一部で大いに盛り上がったものの、現実は実態にまったく即してはいない。
 
 つまり、年金積立金管理運用独立行政法人、共済年金、郵貯銀行などが株を買い支えるといった、俗に言う「官製相場」に過ぎなかったわけだ。
 このような ”出来レース” 、競馬でいう ”銀行レース” のような似非株式相場にメディアは「安倍政権に追い風だ!」などと囃し立てている。なるほど、「アベノミクス」は「サギノミクス」であるとはよく言ったものだ。
 
 確かに、この春は大手企業を中心とした賃金上昇が世間を賑わせた。ベア満額回答した企業も存在している。しかし、国民の生活全体を見回せば、景気回復の実感などまるでないのが現状だ。9割以上を占める中小企業は現在も苦しい経営を強いられている。
 
 本来であれば、安倍政権はもっと経済政策にてこ入れすべきところを、当の安倍首相がご熱心なのは有事法制のことばかりである。
 
 思い出して欲しいのだが、第一次安倍内閣の時は「国民投票法案」が強行採決され、改憲の動きがいよいよ現実のものになったはずだ。そして、国民の間からはこのまま安倍首相を放置しておいて大丈夫なのか、といった危機感が日増しに膨れ上がってきたのを今でも覚えている。
 
 そのような国民世論に当時のメディアは敏感に反応した。安部批判、安部おろしの報道が連日のように相次ぎ、国民もそれに付き従うといった相乗効果をもたらした。
 第一次安倍政権は間違いなくメディアによって抹殺されたといっていい。だから、当時の怨念覚めやらぬ安倍首相はメディアに対し、国内外を問わず執拗に圧力を掛け続けるのである。ここまでくると病的だ。
 
 安倍首相の最大の目論みは上述した有事法制、すなわち憲法改正である。1強他弱となり、メディアをも傘下に入れた安倍首相はあたかも「向かうところ敵なし」のように見えなくもない。
 しかし、世の中はそうは問屋が卸さないようにできている。まだ、はっきりとしたことは言えないが、安倍首相に対峙するムーヴメントが必ずや起きるだろう。
 
 ここにきてさらに投票率がさがり、無党派が急増している実態が先の統一地方選で明らかになった。国民は政治にはすっかり関心を失ったかのように見えるのだが、一部は正しいにせよ、決してそんなことはない。
 安倍首相は想像すらしていないだろうが、国民の不満と失望は沸点に達しつつある。ここにきて選挙難民と化した国民の受け皿が登場すれば形勢は想定もしない方向へ向かうだろう。そして、それは現実に起こる可能性がある。
 
 目下のところ、安倍首相はせいぜい花見でも楽しんでいたら良い。
 

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